実践 音声治療マニュアル Exercises for Voice Therapy (CD付)
Alison Behrman John Haskell 編 城本修 生井友紀子 訳 価格 4,180円
商品コード 052-5000
サイズ B5判 192頁 2色印刷 CD付 |
概要
音声治療の多彩な手技を具体的かつ段階を追って解説した実践的なマニュアル。
音声 障害診療において、手術や薬物治療などと並んで音声治療が有効であることは広く認識されているが一般の言語聴覚士を対象としてどのような症例にどの手 技を用いるべきかという明確な指針を示した参考書は多くない。本書では、かなり具体的に音声治療の実技を解説し、またCDを併用して読者が理解しやすいような工夫が盛り込まれている。
各手技の生理学的な説明は最小限にとどめ、具体的な手順や実施上の留意点を「ポイント」や「注意」などのサイドメモをふんだんに用いて逐一解説した。
訳者による注釈や原書にはない日本語版オリジナルの練習課題も加え、臨床場面で実際に使えるように工夫をした。読者の皆さんには本書で紹介した治療手技を自分でまずやってみて手技に習熟すること、さらには付属の音声CDを聴いて自分と比べてみることをおすすめする。
目次
日本語版によせて
訳者
序文
付属CDについて
序文
Contributors
第1章 音声治療の実際 (訳:生井友紀子)
1 声帯結節の症例をみているのだけど
2 訓練法を選択する
3 音声治療を総括的に進める
4 新しい発声法を訓練室の外でも使っていく
5 音声治療の臨床における先人たちの大きな影響
6 音声治療の科学的裏づけ(エビデンス)を求めて
第2章 ビフォーとアフター (訳:城本 修)
1 明るく軽く話す発声法
2 声のクールダウン(Track1)
3 声の可塑性
第3章 発話のための呼吸の指導 (訳:城本 修)
1 〜したらどうですか?
2 呼吸のペーシング
3 呼吸の意識化
4 気流発声
5 呼吸感受性訓練
第4章 声道の二次的狭めを利用した練習 (訳:城本 修)
1 口を手でふさぐ練習
2 口唇の唸り音
3 進化したトリル・パタパタ音による呼吸と声の調子の調整(Track2)
4 舌と口唇によるトリルの音階練習
第5章 レゾナントボイス (訳:生井友紀子)
1 鼻音からの誘導法(Track3)
2 過緊張性発声障害(Track4)
3 詠唱発話法(Track5)
4 グッドバイブレーションズ法(振動法)
5 スパゲッティ法(Track6)
6 詠唱からことばへつなげる方法(Track7)
7 咀嚼法+ハミング・ためいき法(Track8)
8 香港ハミング(Track9)
第6章 身体運動を含めた統合的発声法 (訳:城本 修)
1 腕振りウォームアップ
2 アレクサンダー法に基づく音声治療:Carl Stoughのちょっとした貢献
3 ゆったりした心拍と気持ちになる呼吸
4 さあ,動こう,もっと動こう,運動的発声法
第7章 構音器官運動の自由度 (訳:城本 修)
1 構音運動の認識
2 咀嚼法(Track10)
3 咀嚼技術:口を開けてしゃべろう
4 舌突出発声法(Track11)
第8章 大きい声を出させる指導 (訳:生井友紀子)
1 呼び声法(Track12)
2 マイクパワー法
3 トワング法(Track13)
4 声の演技法(Track14)
5 ブッシュマンの雄叫び法(Track15)
第9章 効率的な声門閉鎖を促進する訓練 (訳:生井友紀子)
1 ボーカルフライから地声へ(Track16)
2 低緊張性発声障害(Track17)
3 高音で唇をとがらして出す音をともなうボーカルフライの応用
4 硬起声法(鋭い母音起声法)(Track18)
5 スタッカートで音を高くしたり低くしたりする方法(Track19)
6 スパゲッテイ保持法
第10章 子どもの音声治療 (訳:城本 修)
1 穏やかに息を吐きながら声を楽に出そう
2 「台本」の書き直し
3 声によるお絵描き
4 フクロウ
第11章 特別な症例 (訳:生井友紀子)
1 のどの力を抜いて呼吸する方法
2 性同一性障害における男性から女性への声の高さの改善
3 抵抗の低いリズミカルな呼吸法
4 変声障害に対する咳または咳払い
用語集
文 献
索 引
関連カテゴリ 心理検査関連著書