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登録番号 : T9240001027159

【DVD付属ブックレット 5部セット】SCERTSモデル -自閉症スペクトラム障害のある子どもたちのコミュニケーションと社会 -情動の力を高めるために- ※絶版

 
※画像提供:日本文化科学社 

バリー・M・プリザント,エミー・M・ウェザビー,エミリー・ルービン,
エミー・C・ローレント,パトリック・J・ライデル 著
長崎勤、吉田仰希、仲野真史 訳

 

発行元

日本文化科学社 


サイズ

B6変型(H180xW120)、5部セット 34頁 

 

価格

【DVD付属ブックレット 5部セット】SCERTSモデル -自閉症スペクトラム障害のある子どもたちのコミュニケーションと社会 -

商品コード

001-5083

税込価格

5,500円 

 

概要

 

2016年6月30日発売
「ビデオシリーズ(DVD)自閉症スペクトラムとSCERTSモデル」を使用した学習を補助する、DVD付属ブックレット。
5部セットにて発売。是非、学習会等でお役立てください。


SCERTSモデルは、発達的アプローチ、関係性をベースにしたアプローチ、スキルをベースにしたアプローチを統合する画期的なモデルです。また、自閉症スペクトラムの子どもたちとその家族がかかえる中核的難題と機能的ニーズとを把握し、コミュニケーションと社会情動的な力を支援するための革新的な枠組みとして注目されています。

このモデルは、就学前や学童期の子どもたちに大切な次の3つの領域の発達や向上を支援します。

・社会コミュニケーション:日常の社会的活動の中で自発的にコミュニケーションをとり、人間関係を築く力。
・情動調整:学習や参加の支えとなる情動的覚醒を調整する力。
・交流型支援:有用な支援。対人間支援、学習支援(教育的支援)、家族支援、専門家間支援が含まれます。

このブックレットは、セラピスト、親、教育者に、この3つの主要な構成要素(領域)に関して詳しい情報と構成要素(領域)の具体的な目標の一覧を示し、ASDの子どもたちにこのモデルをどう使うか説明します。

親や専門家がDVD を見る際にガイドとして役立ち、DVDを通して、社会コミュニケーションと情動発達のための、革新的な、子どもと家族とを中心に置いたモデルについて紹介しています。

 

DVD: 自閉症スペクトラムとSCERTSモデル -包括的教育アプローチ- 
関連書籍:
SCERTSモデル 1巻
関連書籍:SCERTSモデル 2巻
研究会:
SCERTS研究会

 

序文・はじめに・あとがき等

【訳者あとがき】
本DVDは、「Prizant, B.M. (2004) Autism Spectrum Disorders and the SCERTS® Model: A Comprehensive Educational Approach. 3 part videotape/DVD series.」の日本語字幕版である。DVDは、全3巻からなるVHS版が一つにまとめられたものである。本DVD付属ブックレットはSCERTSの2巻からなるマニュアルのうち、特に1巻の1章と同様の内容が多く書かれているが、マニュアルよりも先に出版されたものであるため、使用されていることばに若干の違いがあることにご注意いただきたい。

DVD全編を通して実際の支援の様子からその背景にあるSCERTSの哲学を感じ取ることができるが、ビデオ3に登場するニコラスの母親は、端的に、そして的確に次のように述べている。

私の理解では、SCERTSモデルは全人的なモデルです。それは、私たちの息子、娘たちを全体的な人間として認め、彼らがコミュニケーションし、社会的参加をし、ある状況では怒り、そうした状況においてはどのように 自分自身をコントロールするかがまだわからない人間として認めます。

「自閉症児は、社会コミュニケーションや情動調整が難しく社会的活動に参加するのが難しい。だから、特別な活動を用意し指導しなければならない」という発想ではなく、「社会コミュニケーションや情動調整の仕方が分からないのだから、それらを日常の活動に参加するために支援すればよい」という考 え方である。視覚支援を含む様々な支援が映像に出てくるが、その支援の目的は社会コミュニケーションと情動調整を支えることにある。 社会コミュニケーションについて、映像には、自閉症のある子どもたちがクラスの中で相互作用やコミュニケーションをしている場面が多く収められている。要求や大人の指示への応答だけではなく、様々な目的のためにコミュニケーションを始発できるように支援がされている。

情動調整については、例えば、バランスボールやブランコのようなものに乗りながら認知課題をしている場面は、日本との文化差もあり、違和感を覚える視聴者の方もいるかもしれない。確かに一般的な価値観(例、勉強は椅子に座ってするものである)は支援において考慮すべき事項であるが、「安定し た情動状態は学習の前提である」という考えをもとに日々の実践を振り返り、子どもの学習が最大限のものとなるように様々な支援方略(交流型支援)を検討する必要がある。

SCERTSの目的は、さらには、社会コミュニケーションと情動調整の支援を通して、授業や日課などの有意味な活動への能動的参加を支えることにもある。生き生きとした表情で多種多様な活動に参加している子どもたちの映像は、日常の活動への参加可能性を追求していく必要性を明確に示している。

言うまでもなく、映像に出てきた支援方略は一つの例であり、実際は子どもの実態、親のニーズ、支援者のスキル等を統合するプロセスを経て多様な実践が展開される。そのための理念と枠組みを提供するのがSCERTSモデルなのである。

このDVDが、自閉症のある子どもとそのパートナーとのかかわり、活動への参加、家族との連携、専門家間の連携を促進することにつながれば幸いである。

2014 年12 月
長崎 勤
吉田仰希
仲野真史
 

 


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