リタリンをこえて ※絶版
原著者 ・Stephen W.Ggarber,Ph.D ・Marianne Daniels Garber,Ph.D ・Robyn Freedman Spizman 訳者 ・原仁 (横浜市中部地域療育センター 所長) ・篁倫子 (国立特殊教育総合研究所病弱教育研究部 室長)
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訳者の言葉
すでにADHD関連の解説書は数多く出版されています。あえてもう一冊追加するために本書を訳出したのではありません。
なによりも、ADHDの本人、親御さん、担任の先生方が数多くの問題を十分に理解し、克服して生きていくにはどうすれば良いのか、「荒波に乗り出すあなたの羅針盤」として役立つことを切に望んで本書を世に送るのです。
『リタリン-使うべきか、使わざるべきかそれが問題なのだ!』
いま悩んでいるあなた、親御さん、そしてADHDに関係する総ての方々に、ぜひ本書をお読みいただきたいのです。
目次
1章 嵐のただ中 -混乱と論争がいっぱい-
リタリンに対する意見/ADHDに関する真実を見出す
2章 薬物治療の神話 -薬物治療に関する真実と誤信-
ADHDに関する真実と嘘/薬物治療に関する神話を払拭する/刺激剤はADHDの治療に用いられる唯一の薬か?/薬物治療の標準投与量は人の体重で決まる?/リタリンが人を攻撃的にする原因がある?/ADHDの薬物療法は子どもの成長を止める?/リタリンと他の薬剤は子どもが思春期になると効かなくなる?/薬物療法に関する神話への最後の一言
3章 リタリンでADHDを診断しないのはなぜか? -いかに正しい診断を得るか-
くすりは診断の手段ではない/診断を避ける/いかに正しい診断を得るか/視力・聴力・甲状腺・糖尿病・低血糖症・アレルギー・思考障害等との関係
4章 薬物治療の前に試みること -学校、家庭職場での選択肢-
学校で
子どもが学校で座る場所を考える/学校での日課を変える/勉強の相棒を見つける/子どもの対教師の比率は小さいほどうまくいく
家庭で
宿題をやる格好な場所を見つける/課題をより小さく分解する/指示への注意力を高める/好ましい反応を強化する行動的介入
職場で
大人のADHD/仕事場の物理的環境を変える/仕事のスケジュールを変える
5章 薬物治療が必要になるとき -最適の適応を見つけるために-
薬物治療は選ぶことができる/薬物治療への反応は個人によって多様である/適切な薬剤とその量を見出すための十分な時間をとる/刺激剤による副作用/薬物治療をはじめる前に
6章 なぜ教室で課題に向っているだけでは不十分なのか -学習と達成度を高めるために-
教室内でADHDが子どもに及ぼす影響/薬物治療がしてくれること/以前より勉強を最後までやり遂げる/同級生とADHDの子を見分けることが難しくなるだろう/子どもの行動評定は改善するだろう
7章 読み違えのジレンマ -社会性の問題の解決-
子どもやあなた自身の社会指数は?(社会指数テスト付き)/ADHDは生活の全ての面に影響する/薬物治療ができること/薬物治療ができないこと/自分や子どもの社会的長所と短所を知る/ソーシャル・スキル・トレーニングを用意する/
8章 ADHDの心を向けなおすこと -自己制御を学ぶこと-
「何かする前に、なぜ立ち止まって考えないのか」
「お願い!あなた自身を制御することを学んで」
ADHDを持つ人はなぜ自己制御に苦労するのか/問題解決への段階を学ぶ
9章 薬物療法が教えてくれない日課
-生活に必要な「系統立ててまとめる技能」を築く-
まとまりの悪さを把握すること/家庭や学校、職場で役立つ日課
10章 心の中の虎を飼い慣らす -内なる平穏を養う-
緊張・不安を取り除くための初技法
11章 代替治療 -流行、誤信、そして真実-
新しい治療法を判断する/ファインゴールドの食餌療法/砂糖摂取と多動/アミノ酸療法/ビタミン大量投与とミネラル補充品/感覚統合訓練/援助を求める
12章 大人になったADHD -ADHDは決して自然に治らない-
子ども時代の薬物治療の効果は続かない/ADHDのおとなは複数の問題を持っている
薬物治療ができること
おとなの衝動性を減少させる 注意持続を改善する
薬物治療ができないこと
自尊心と自信を回復させない 他
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