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PRS 著者のことば

 

Helmer R.Myklebust
Northwestern University 名誉教授

 

なぜPRSを考えたか

 

精神遅滞でもなければ自閉症でもないし、重度の情緒障害でもなく、聴覚や視覚に強度の障害がないのに、健常児のように学習できない子どもたちが多数存在し、その子たちは学習上の問題で、あるいは日常生活で不適応をおこしています。
PRSは、これらの子どもたちをスクリーニングし、その子どもたちが怠けているのでもなく、また、躾が悪いわけでもないのに、学習がうまくできない、その原因を明らかにするために計画されました。

 

 

PRSで発見される「言語性LD・非言語性LD」

 

LD児は、言語性LDと非言語性LDと呼ばれる2つのタイプにわけることができます。われわれがこのPRSを開発する以前にはこのタイプは識別されていませんでした。
今では、多くの教育者、心理学者、神経学者、精神医学者、その他の人々が、多動児・注意集中困難な子ども・ある場所から他の場所へ行く道が分からない子どもたち・時間を理解できない子どもたち・その他の非言語性LDを持つ子どもたちの存在に気がついています。

 

 

援助が必要な面と優れている面がわかる

 

 

LD児が正しく識別されないと、彼らは実際には聡明なのかもしれないのに、知的に劣っていると考えられることもあります。
これらの子どもたちに彼らの必要としている援助が与えられて初めて、日常生活の不適応や学習上の困難を解決することができます。
その対応は緊急を要しなければなりません。
著名な科学者や政府指導者や教育者の中にもLDの人はいました。
LD児の中には創造性豊かでユニークな個性を持った子どももいるのです。

 

 

学級すべての子どもの特性がわかる

 

 

PRSは言語性、非言語性の学習の両方の点数がでるので、子どもの特性を理解できます。
その意味では全ての子どもたちにLDのスクリーニング・テストであるPRSを実施することが必要と考えます。
PRSの点数が何らかの学習上の障害の存在を示唆した場合には、精密診断を慎重に行うべきでしょう。
先生が行う場合、このPRSの実施は難しくないし、採点も容易です。
多くの子どもたちの役に立つよう、このテストが広く利用されることを期待してやみません。

 

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PRS 推薦の言葉

 

 LD児教育が抱える課題を解決する突破口に

 

筑波大学名誉教授 小林 重雄

 

学習障害についての関心がようやく高まり、教育行政上の対応についても考えられるようになりました。
しかし、LD児とはどんな子どもであり(診断)、どんな先生がどんな教育計画で(教員養成と教育課程)、どんな場で(学級か相談室か)対応したらよいのかはっきりしていないということです。
「PRS」がこれらの課題を解決する突破口となることを期待しております。

 

 

理解されにくい「非言語性LD児」

成蹊大学教授 牟田 悦子

知能にはっきりした遅れがあるわけでもなく、子ども自身の意欲がもともとないわけでもないのに、勉強についていけなかったり、行動がちぐはぐで集団の中で浮き上がってしまったり、友達とうまくやっていくことができなかったりするLD児は、学校で大変つらい思いをしています。
「PRS」はこのようなLD児をクラスの中で発見して、正しく理解し、適切な援助が受けられるようにするために使われる簡単なスクリーニング・テストです。
特に理解されにくく、そのため放置されると問題が深刻になりやすい非言語性LDの発見に役立つと思われます。
子どもの理解のために、多くの先生方に使っていただきたいと思います。 

 

 わかりやすく、使いやすい「PRS」ならばLDの定義や対策もはっきりする

 

東京大学名誉教授 東 洋

 

最近、急にLD(学習障害)児の問題がクローズアップされるようになった。
しかし、その概念はあまり正しく理解されないまま、論議が先走っている傾向がある。
このような概念の定義は、しっかりした診断基準がないからにほかならない。
わかりやすく使いやすい診断法が提供されれば、定義も対策も、ずっとはっきりして来る。
LD研究の大先輩であるマイクルバスト教授が作成し、わが国のLD研究の推進力である森永・隠岐両教授が日本版になさった「PRS」は、この課題にぴったり応えるものだと思う。

 

 

膨大な実践と研究で開発された「PRS」はLD児の診断・指導などに大きな役割をはたす

 

川崎医療福祉大学教授
元横浜小児リハビリテーションセンター所長 佐々木 正美

 

 

私が30年以上前(1970-1971)に、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学でCarl L.Kline教授夫妻から学んだLDの臨床や教育の実際は、今日のわが国の実情からみると、夢のまた夢のように先進的なことであった。
ようやく今日のわが国においても、LDの問題が児童臨床や教育に携わる者にとって重要な職業的課題になった。
その理由は、適切な教育援助の有無が、その子どもの人生の意義を決定的に左右してしまうことを理解し始めたからである。
知識も経験も乏しいわが国の関係者にとって、LD児の出会い(診断)をこのテストほどスムーズに導いてくれるものを、私は他に知らない。
「PRS」は、私たちに、LD児がもつ困難な箇所を多角的に明らかにしてくれながら、その障害の程度も示してくれ、しかも子ども個人への理解を改めて深めさせてくれるいわば一石数鳥の役割を果たすものである。
このきわめて簡便なスクリーニング・テスト「PRS」も、どれほど膨大な実践の経験や研究の結果、完成したのか私には充分理解できる。

 

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