PRS 著者のことば
Helmer R.Myklebust
なぜPRSを考えたか
精神遅滞でもなければ自閉症でもないし、重度の情緒障害でもなく、聴覚や視覚に強度の障害がないのに、健常児のように学習できない子どもたちが多数存在し、その子たちは学習上の問題で、あるいは日常生活で不適応をおこしています。
PRSで発見される「言語性LD・非言語性LD」
LD児は、言語性LDと非言語性LDと呼ばれる2つのタイプにわけることができます。われわれがこのPRSを開発する以前にはこのタイプは識別されていませんでした。
援助が必要な面と優れている面がわかる
LD児が正しく識別されないと、彼らは実際には聡明なのかもしれないのに、知的に劣っていると考えられることもあります。
学級すべての子どもの特性がわかる
PRSは言語性、非言語性の学習の両方の点数がでるので、子どもの特性を理解できます。
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PRS 推薦の言葉
LD児教育が抱える課題を解決する突破口に
筑波大学名誉教授 小林 重雄
学習障害についての関心がようやく高まり、教育行政上の対応についても考えられるようになりました。
理解されにくい「非言語性LD児」成蹊大学教授 牟田 悦子 知能にはっきりした遅れがあるわけでもなく、子ども自身の意欲がもともとないわけでもないのに、勉強についていけなかったり、行動がちぐはぐで集団の中で浮き上がってしまったり、友達とうまくやっていくことができなかったりするLD児は、学校で大変つらい思いをしています。
わかりやすく、使いやすい「PRS」ならばLDの定義や対策もはっきりする
東京大学名誉教授 東 洋
最近、急にLD(学習障害)児の問題がクローズアップされるようになった。
膨大な実践と研究で開発された「PRS」はLD児の診断・指導などに大きな役割をはたす
川崎医療福祉大学教授
私が30年以上前(1970-1971)に、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学でCarl L.Kline教授夫妻から学んだLDの臨床や教育の実際は、今日のわが国の実情からみると、夢のまた夢のように先進的なことであった。
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