サイコロジーゲーム 草案者のことば
サイコロジーゲーム 草案者のことば |
心理学(カウンセリング)研究でアメリカへ留学した際に、私はたくさんの種類の「サイコロジカル・ボード・ゲーム」を使っての心理療法にふれてきました。いまのアメリカでは,この種の心理療法ゲームの用具は、学校をはじめ、どのカウンセリングルームをたずねても必ずといってよいほどおかれていて、活用されております。 日本でも、いまやカウンセリングは、時代の要請と言ってよく、そのニーズは増える一方です。そうしたなかにあって、ゲームをしながらのカウンセリングが大変効果的なことに注目して、この種の用具が、学校、児童・青年相談所、精神関係のカウンセリングに、おおいに普及し活用してほしいと常日頃願っておりました。このゲームが様々なカウンセリング分野で活躍されていくことを願っています。 |
カウンセリングラウンジ・ミカ アンド アソシエイツ 主宰
アメリカ・ペパーダイン大学院 心理学修士 サイコセラピスト 加藤 美香 |
ルールの概要 |
小学生用セット・中学生用セットともに基本的なルールは一緒です。 自分を見つめられるような、あらゆる質問の書かれたカードが用意されています。 <進み方> ●進み方は、サイコロを振り、止まったマス目にかかれている内容によって行なう。 ●「カードを引く」のマスに止まると、質問カードを引き、その内容に答える。 <カウンセラーがゲームに参加し、質問に答える場合> そのクライアントの思い悩んでいることに関連した答えを出すようにする。すると、クライアントは、ゲームを媒介にしてカウンセラーとの間に成立する間接的なコミュニケーションの中で安心して答えることができる。 対話だと、応答が直接的なので、どうしても心理的圧力(特に子どもの場合)がかかってしまいがち。カードに対して答えることで自分でも気付かなかった問題や避けていた問題などについても、話せる心境になる。 <適用年齢> 5歳から13歳位用(主に小学生)と12歳から16歳位用(主に中学生)とに区分されているが、一般向けのカードを使用することにより、年齢にとらわれることなくゲームを行なうことができる。 |