実践インリアル・アプローチ事例集 豊かなコミュニケーションのために ※絶版
※画像提供:日本文化科学社 |
竹田契一 監修 里見惠子 河内清美 石井喜代香 著
発行元 日本文化科学社
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サイズ B5判228頁 |
概要
既刊「インリアル・アプローチ」の事例版。日本INREAL研究会のスタッフとともに、これまでの実践やビデオ分析の体験の中から、ぜひ伝えたいと思うような特徴的な事例を選び、整理。子どもを理解し、子どもと通じ合えたときの喜びが感じられるようにという視点でまとめられている。また、子どもの理解や実践に高度な側面をもつ会話期に比重をかけ取り上げている。
目次
「実践インリアル・アプローチ事例集」刊行にあたって
A インリアル・アプローチの実践のために
第I章 インリアル・アプローチとは
1 インリアル・アプローチとは
2 インリアルの考え方
(1) 子どもを尊重したアプローチ
(2) 大人主導型から子ども主導型へ ─子どもに主導権を与える─
3 インリアルを理解するための方法
(1) かかわりの基本姿勢 ─SOUL(ソウル)─
(2) 反応的なことばかけ ─言語心理学的技法─
(3) 言語心理学的技法を補う方法
4 相互作用を重視したアプローチ
(1) コミュニケーション意欲を支える
(2) やりとりを支える
(3) 伝達手段
(4) 伝達意図
5 インリアルのトレーニングの段階
6 ビデオ分析
(1) ビデオ録画
(2) ビデオ分析の方法
(3) コミュニケーションの目標設定
第II章 コミュニケーションの発達段階に沿った子どものとらえ方
(1) 聞き手効果段階
(2) 意図的伝達段階
(3) 命題伝達段階
(4) 文と会話段階
B インリアル・アプローチの実際
事例の概要一覧
第I章 聞き手効果段階から命題伝達段階までのアプローチ
1 やりとりのための遊びを考える
事例1 遊びの経験が乏しかったAちゃん
2 聞き手効果段階の子ども
〔1〕子どもの行動の意味を考える①
事例2 視覚障害があるCちゃん
〔2〕子どもの行動の意味を考える②
事例3 肢体不自由があるRちゃん
3 意図的伝達段階の子ども
〔1〕意図伝達のチャンスを探る
事例4 伝えるのが苦手だったSちゃん
事例5 伝達手段はあるのに使えなかったN君
事例6 ジャーゴンで話していたYちゃん
事例7 ことばがあるのに伝達しなかったUちゃん
第II章 文と会話段階のアプローチ
1 会話の問題を理解するために
(1) 会話の成立
(2) 会話がうまくいかない要因を考える
(3) 軽度発達障害の子どもの会話の問題
(4) 会話の援助
2 文と会話段階の子ども
〔1〕発話のチャンスを探る
事例8 ことばはあるのに使えなかったTちゃん
〔2〕ことばと意図について考える
事例9 意図をことばでうまく伝えられないWちゃん
事例10 よく話題を変えるH君
事例11 話題が続かないM君
事例12 話がうまくかみ合わないK君
資料
かかわりのための基本項目シート
マクロ分析シート
行動の書き起こしシート
行動の分類シート
意図分析シート
会話分析シート
トランスクリプト作成シート
実践のヒント
1 インリアルのスタイルとは
2 トランスクリプトをつくるときには場面を選ぼう
3 コミュニケーションの発達段階と遊びの関係
4 ひとつのターンに合わせることとやりとり(話題や文脈)を援助する
5 歌に反応する子ども
6 意図と伝達意図
7 大人の開始が全くいけないわけではない
8 メリハリをつけよう!
9 視線の意味
10 身体的重度と知的重度
11 フォーマットにとらわれる大人
12 分析できにくい共感性
13 自閉症の子どもにフォーマットを用いる留意点
14 自閉症児に拍手の意味がわかる?
15 セルフとパラレルは対にして使おう
16 パラレル・トークにみえるけど実は質問
17 「ちょうだい」のモデリングに二重の意図
18 統合保育でのコミュニケーション
19 子どもの意図の理解の次には、自分の意図も考えてみる
20 言語心理学的技法を使うのは思ったより難しい
21 文脈と意味
22 5歳児の会話能力
23 話題を維持する力
24 大人の開始が全くいけないわけではない
25 間接発話の理解を確かめてみよう
26 マクロ分析から焦点化する
27 話題が飛ぶ
28 ト書き発言
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