CAT-R・CAS 改訂版 標準注意検査法・標準意欲評価法
検査名 CAT-R・CAS 改訂版 標準注意検査法・標準意欲評価法
編著 日本高次脳機能障害学会(旧 日本失語症学会)Brain Function Test 委員会
診療報酬点数 区分 D285-3 点数 450点 |
特徴
CPT検査をバージョンアップ、採用課題を適正化し整理! |
脳損傷例にみられる注意障害や意欲・自発性の低下を標準化された方式で臨床的かつ定量的に検出・評価することができます。 |
本検査法の改訂内容につきましては こちらの序文をご覧ください。 |
改訂版 標準注意検査法・標準意欲評価法検査セット一式
改訂版 標準注意検査法(CAT-R)の構成 1. Span:Digit Span(数唱)、Tapping Span(視覚性スパン) 2. Cancellation and Detection Test(抹消・検出検査):Visual Cancellation Task(視覚性抹消課題)、Auditory Detection Task(聴覚性検出課題) 3. Memory Updating Test(記憶更新検査) 4. Paced Auditory Serial Addition Test(PASAT) |
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標準意欲評価法(CAS)の構成 1. 面接による意欲評価スケール 2. 質問紙法による意欲評価スケール 3. 日常生活行動の意欲評価スケール 4. 自由時間の日常行動観察 5. 臨床的総合評価 |
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〔検査セットの内容〕
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※CPT2の動作環境:Windows 7(32bit、64bit)、8(64bit)、8.1(64bit)、10(64bit) CPU:1GHz以上のプロセッサ、メモリ:2GB以上、ディスプレイ:XGA以上 ※Windows 10までがサポートの対象となります。なお、旧版のCPTのサポートは終了しました。 ※CPT2のインストールについてはこちらをご確認ください。 ※CPT2の評価結果はソフトから出力(印刷)可能です。 |
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●実際に検査をおこなう際には、上記セットのほかに、赤鉛筆・鉛筆・ストップウォッチ、CDプレーヤー、パソコン(動作環境:Windows 7(32bit、64bit)、8(64bit)、8.1(64bit)、10(64bit)、 CPU:1GHz以上のプロセッサ、メモリ:2GB以上、ディスプレイ:XGA以上)をご用意ください。 ●SDMT検査とPosition Stroop検査は、本検査の下位テストとしての採用を取りやめることとなりました。 ●SDMTについては、WAIS-IIIやWAIS-IVの符号問題、Position Stroopについては、本来のStroop Test(色名語をそれが意味するものと異なる色で印刷した複数の刺激を用いる検査)などを使用してもよいと考えられます。 ●なお、現時点で本来のStroop Testに関して日本版として標準化されたものはありません。 |
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別売 改訂版 評価用紙・記入用紙 |
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〔用紙セットの内容〕 改訂版 標準注意検査法
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標準意欲評価法
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※年代ごとのプロフィールは評価用紙のまとめのページに整理されました。 |
サブテスト一覧
標準注意検査法(CAT)は下記の5つのサブテスト、標準意欲評価法(CAS)は5つのサブテストから成り立っております。 |
1. Span Digit Span(数唱)とTapping Span(視覚性スパン)とで成り立ちます。Tapping Spanは視覚性スパン用図版を使用します。 |
2. Cancellation and Detection Test(抹消・検出課題) Visual Cancellation Task(視覚性抹消課題)とAuditory Detection Task(聴覚性検出課題)とで成り立ちます。ストップウォッチ必須。またAuditory Detection Taskでは検査用CD(オレンジ色のCD)を使います。 |
3. Memory Updating Test(記憶更新検査) 検者が口頭提示する数列の内、末尾3桁または4桁(場合によっては2桁試験もあり)のみを被検者に復唱させるテストです。 |
4. Paced Auditory Serial Addition Test(PASAT) 検査用CD(オレンジ色のCD)を使います。CDで連続的に聴覚呈示される1桁の数字について、前後の数字を順次暗算で足していくテストです。 |
5. Continuous Performance Test(CPT2) 「標準注意検査法 持続性注意検査2(CAT-CPT2)」として販売中 事前に検査用CD-ROM(黄色のCD-ROM)内のプログラムをインストールしたパソコンを使います。検査は以下の3つの課題から成ります。 1)反応時間課題(Simple Reaction Time:SRT課題)──数字の「7」のみが、1~2秒のランダムな間隔で、1秒間、80回ディスプレイに表示されるので、「7」が表示されるたびに、素早くスペースキーを押すテストです。 2)X課題──1~9までの数字が400回ランダムに表示されますが、 「7」が表示されたときにだけ、素早くスペースキーを押すテストです。 3)AX課題──1~9までの数字が400回ランダムに表示されますが、 「3」の直後に「7」が表示されたときにだけ、素早くスペースキーを押すテストです。 |
1. 面接による意欲評価スケール 被検者と一定の時間面接を行い、その間に17項目について逐次5段階評価を行います。 |
2. 質問紙法による意欲評価スケール 被検者に質問紙(記入紙)をわたし、過去数週間の自分の考え、気持ち、行動に照らし合わせて、もっともよく当てはまるところに○を付けさせるというものです。 |
3. 日常生活行動の意欲評価スケール 被験者の日常生活を、約7日にわたり観察し5段階評価します。場所は、病棟、訓練室、外来(在宅)、施設などであり、関連のスタッフが分担・協力することが大事です。 |
4. 自由時間の日常行動観察 被検者が所定のスケジュールがない自由な時間になにをしているか、5日~2週間以上観察。場所、内容、行為の質、談話の質などについて評価します。 |
5. 臨床的総合評価 臨床場面での総合的な印象に基づき、5段階の臨床的総合評価を行います。 |
よくあるご質問 |
●全般的な質問 |
Q:セットのなかにCATとCASの両方が入っているのですか? A:はい。マニュアルも2つの検査を合わせて1冊になってます。 |
Q:対象年齢は? A:成人向けです。 |
Q:施行時間は? A:CATは、CPTだけで50分、その他の検査で50分です。場合によっては何日かにわけて施行しても結構です(ただし通常は数日内に)。CASについては、自由時間などの様子を観察したり、ふだんの様子を記入することが必要なため、一概に時間を言うことができず、通常は数日にわたって検査することが必要です。 |
Q:すべてのサブテストを行わなくてはなりませんか? A:実施が困難であると考えられる検査については、検査者の判断により中止して結構です。また、目的によって、検査全体でなく一部項目のみ実施してもよいです(例:失語症患者に対してVisual Cancellation Taskのみ実施する)。 |
●CPTについて |
Q:CPTを途中でやめたくなったらどうしたらいいですか? A:ウインドウを閉じるとキャンセルになります。 |
Q:CPTで使うキーは、スペースキー以外を割り当てられますか? A:基本的にはできません。ただし、他のユーティリティソフトなどを使って、スペースキーをほかのキーに割り当てている場合は、そのキーを使っても結構です。この場合、通常のスペースキーと同じように身体の正面でキーを押す状態が望ましいです。 |
Q:テンキーのなかにスペースキーがある場合は、そのキーを使ってもよいですか? A:使って結構です。ただし、上の質問同様、通常のスペースキーと同じように身体の正面でキーを押す状態が望ましいです。 |
Q:被験者にスペースキーを押してもらう場合、キーボードのような煩雑なものをなるべく見せないようにしたいです。そこで、スペースキー以外のキーを厚紙などで覆って隠しても構わないでしょうか? A:結構です。 |
Q:CPTはデータの保存をせずに、反応時間課題、X課題、AX課題を通してできますか? A:できません。各課題を終えるたびに一度データの保存をおこなってください。 |
価格
改訂版 検査セット一式 |
商品コード 016-026 税込価格 27,500円 |
セット内容 マニュアル(A4判・190頁) 1冊 CPT2用CD-ROM 1枚 (CAT-CPT2として販売中) PASAT用CD 1枚 視覚性スパン用図版 1枚 ※用紙は含まれません。別途お買い求めください。 ※CPT2用CD-ROM以外はセット販売のみとなります。 |
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改訂版 別売 評価用紙・記入用紙 |
商品コード 016-027 税込価格 6,600円 |
各20部 |
関連商品
CAT-CPT2ではパソコンの動作環境による反応時間の違いを最小限にし、さらに検査の対象年齢を80代まで拡大しました。従来のCPTと同様、反応時間課題、X課題、AX課題により、持続性注意機能の客観的な評価が可能です。 |
関連書籍
神経内科ポケットカード |
関連カテゴリ 老人精神機能測定・リハビリ関係検査