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知的障害を伴う自閉児の特別支援教育

 

※画像提供:日本文化科学社

阿部芳久 著

 

発行元

日本文化科学社

 

価格

3,024円

 

商品コード

001-5026

 

サイズ

B5判 230頁 

 

 

 

概要

 

 従来から行われてきた知的障害のある自閉児への教育を概観し、それぞれの優れた点や問題点を整理した上で、自閉児の示す主要な障害である「対人的相互反応の質的障害」「コミュニケーションの質的障害」「限定された行動や興味・関心、反復的で常同的行動」を固定的なものととらえず、成長の過程での適切な療育や指導によって変容していくものと考える発達の視点を重視した指導を提言する。学校教育現場で活用できる多くの発達課題や指導例を紹介し、指導上のヒントが満載。
 

 

目次

 

本書の目的

第Ⅰ章 過去に行われた自閉児の教育
1 遊戯療法によるアプローチ
1) 自閉児に対する遊戯療法の実際
2) 遊戯療法の問題点
3) 「受容的交流療法」への発展


2 行動療法によるアプローチ
1) 行動療法の代表的技法
(1) 望ましい行動を形成する技法
(2) 不適切な行動を減少させる技法
2) 自閉児に対する行動療法の実際
3) 行動療法の問題点


3 感覚統合法によるアプローチ
1) 感覚統合法における指導段階
2) 自閉児に対する感覚統合法の実際
3) 感覚統合法の問題点


4 認知発達を重視したアプローチ
1) 言語・認知障害説の出現
2) 自閉児における認知障害とは
3) 認知発達を重視したプログラム
4) 対人・コミュニケーションの基礎づくりのプログラム
5) 認知発達を重視したプログラムの位置づけ


5 TEACCHプログラム
1) TEACCHプログラムの中核的な視点
(1) 自閉症者の情報処理過程を理解した対応
(2) 構造化された環境での指導
(3) 生涯を通しての支援
(4) 個別化された教育プログラム


2) TEACCHプログラムの教育プログラム
(1) 適切な発達評価を前提に
(2) 個別の教育目標の設定
(3) 発達評価と個別の教育目標設定の事例

第Ⅱ章 知的障害を伴う自閉児のこれからの特別支援教育
1 知的障害を伴う自閉児の特別支援教育、その基本的視点
1) 自閉児の諸機能の全般的な発達と「問題行動」の軽減
(1) いわゆる「問題行動」をどのようにとらえるか
(2) 諸機能の全般的発達に伴う自閉児の変容
(3) 自閉児に特有とされる行動が定型発達児の特定の発達段階にも出現する
2) 自閉児の発達を促進する中核的な諸機能を重点的に
3) 理解を促し学習を活発にする指導方法の採用


2 知的障害を伴う自閉児の教育課程
1) 自閉児の特別支援教育の教育目標
2) 学習課題の設定
3) 知的障害を伴う自閉児を対象とした教育課程
(1) 従来の教科や指導形態を基に自閉児の障害特性を考慮し編成した教育課程
(2) 自閉児を対象とする指導形態を新設した教育課程
(3) 指導形態を新設し、従来の教科や指導形態に自閉児の障害特性を考慮した
学習課題を意図的に設定した教育課程

第Ⅲ章 変容をもたらす中核的な機能の発達課題
1 対人的相互反応の機能の発達課題
1) 対人的相互反応の機能の発達課題を選択する、その視点
2) 対人的相互反応の機能の発達課題、その実践例
(1) 一緒にいて楽しいという情動共有の課題~かかわりの形成~
指導例1 好きな遊びを通しての情動共有
指導例2 シャボン玉遊びを通しての情動共有
(2) 動作模倣による対人的相互反応の機能を高める課題
指導例3 まねっこ遊び
(3) やりとり遊びによる対人的相互反応の機能を高める課題
指導例4 大玉ころがし
指導例5 花いちもんめ
(4) 協調行動による対人的相互反応の機能を高める課題
指導例6 運ぶ運動
(5) ルールのあるゲームによる対人的相互反応の機能を高める課題
指導例7 ジャンケン遊び
指導例8 フルーツバスケット
3) 社会的スキルを形成する学習課題の教育課程における位置づけ


2 コミュニケーションの機能を高める発達課題
1) コミュニケーションの機能を高める発達課題の選択の視点
(1) 話しことばのない自閉児に対するコミュニケーションの機能を高める課題
① 話しことばの獲得をねらいとした指導
② 話しことばに代わるコミュニケーション手段の指導
(2) 話しことばのある自閉児に対するコミュニケーションの機能を高める課題
2) コミュニケーションの機能を高める発達課題、その実践例  
(1) AAC手段によるコミュニケーション
① どのようなAAC手段を選択したらよいか、その判断の際の考慮
② 身ぶりサインによるコミュニケーション
指導例9 機会利用型指導法による身ぶりサインの指導
③ 視覚刺激を利用したコミュニケーション
指導例10 コミュニケーション・ボードによる指導
指導例11 機器を介したコミュニケーション指導
指導例12 文字を介したコミュニケーション指導
(2) 話しことばによるコミュニケーション
① 話しことばのコミュニケーション手段としての機能を高める指導
指導例13 生活場面での要求のことばの指導
指導例14 係活動を通しての教示要求表現の指導
② 人との応答性を高める話しことばの指導
指導例15 誕生日への興味を活かしたシナリオによる応答性を高める
指導
指導例16 疑問詞の理解とその使用についての指導
指導例17 買い物・トーストづくりの共同行為ルーティンによる応答性を
高める指導
指導例18 スクリプトを利用した電話による応答性を高める指導
 

   3) コミュニケーションの機能を高める課題を教育課程にどのように位置づけたらよいか
(1) 「国語」の教科や「自立活動」の領域の時間における指導
① 「読む」「書く」学習よりは「聞く・話す」学習が中心になる
② 指導プログラムの初期段階の基礎的内容は「国語」「自立活動」の
時間に集中的に指導する
(2) 学校生活の文脈を活用して、様々な場面でコミュニケーションの機能を
高める指導を意図的に計画的に行う


3 認知機能を高める発達課題
1) 認知機能を高める発達課題をどのような視点で選択するか、その視点
2) 認知機能を高める発達課題、その実践例
(1) 刺激への注意力を高める指導
指導例19 注意して対象を視る課題
課題①(ピクチャーパズルさがし)
課題②(物さがし)
課題③(人物さがし)
課題④(眼で追う)
指導例20 注意して特定の音を聴く課題
課題⑤(かくれんぼ)
課題⑥(音当て遊び)
(2) 刺激を意味づけ関係づける機能を高める指導
指導例21 刺激から意味を読み取る課題
課題⑦(聞き慣れた機械の音)
課題⑧(場面の判断)
課題⑨(予告音の判断)
(3) 刺激や情報を処理する機能を高める指導
指導例22 時間的な順序づけをする課題
課題⑩(絵並べ)
課題⑪(自然現象の絵並べ)
課題⑫(物語の絵並べ)
指導例23 事象の背後にある規則性の理解を促す課題
課題⑬(マトリックス)
課題⑭(ブロックの色並べ①)
課題⑮(ブロックの色並べ②)
課題⑯(音当てゲーム)
指導例24 象徴機能を高める課題
課題⑰(置き換えゲーム)
課題⑱(見立てによる造形:空き箱、スタンピング、貼り紙による
造形)
3) 認知機能を高める課題を教育課程にどのように位置づけたらよいか
(1) 「自立活動」の時間における指導
(2) 学校生活の文脈を活用して、様々な場面で認知機能を高める指導を意図的
に計画的に行う

第Ⅳ章 学習活動を効果的に進めるための方策
1 効果的な指導方法を選択する
2 生活の文脈を活かす
1) どのような場で文脈を活かした指導が行われるか
2) 生活の文脈を活かした指導がなぜ効果的なのか
3 段階的な指導プログラムを用意する
1) 形成化による指導プログラムの作成方法
2) 段階的に支援を少なくしていく指導プログラムの作成
4 自閉児の認知特性を考慮した場の設定や教材を用意する―構造化―
1) 活動場所をわかりやすく
2) 活動時間をわかりやすく
3) 学習課題・活動量をわかりやすく
4) 課題のやり方をわかりやすく

第Ⅴ章 不適切な行動への対応
1 自閉児における不適切な行動の原因
2 不適切な行動への対応
1) 不適切な行動への基本的な対応
2) 不適切な行動への対症療法的な対応
(1) 母親や教員によって経験的に行われている対応
(2) 行動療法の考え方を活かした対応
指導例25 激しい攻撃行動への対応
(3) 自分のことばで行動をコントロールさせる対応

資料 自閉性障害の診断基準
索引

 

 


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