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ノルウェーの音楽療法に学ぶ

【学校価格】

商品コード

033-021

税込価格

27,500円

 

【ライブラリ価格】

商品コード

033-020

税込価格

38,500円

 

備考

視聴時間26分

※品切れ・再販未定 こちらの商品はお取り扱いできません。

【企画意図】

ノルウェーでは、1970年代に入ってから、音楽療法への関心が高まり、1972年にノルウェー音楽療法協会が設立。その後、政府によって資格制度によって認定された約200名の音楽療法士により、音楽療法が医療や福祉の現場に、しっかりと組み込まれています。
 

この作品は、国際的な評価を受けているノルウェーの音楽療法が、どのような形で人々に理解され、発展していったのか、その歩みを辿りながら、世界的に著名な音楽療法研究家エヴェン・ルード教授や、障害者のための音楽療法で国際的な評価を受けているトム・ネス助教授、そして、地域ぐるみで音楽療法に取り組んでいるグロッペン市サンダーネ地区の活動を紹介し、音楽療法士の仕事の重要性と、これから拡がりつつある音楽療法の可能性を探っていく内容となっています。

 

作品の内容紹介

ノルウェーの小児科病棟で行われている音楽療法

 

今、ノルウェーでは、医療や福祉の分野に音楽療法が取り入れられ、その活動は国際的にも評価されている。首都オスロにある小児科病棟でも、毎週1回、音楽療法が行われている。重い病気で入院している子どもたちや保護者も参加し、音楽の力を借りながら、病気への不安や痛みを和らげていく。私たちの心と身体に影響を及ぼす音楽療法。日本でも最近、音楽療法学会が設立され、急速に音楽療法に対する関心が高まっているが、欧米諸国と比較すれば、その歴史はまだ浅い。このビデオでは、音楽療法が根付いていった背景を探っていく。
ノルウェーの音楽療法は、どのような活動を積み重ねながら、人々に理解されていったのだろうか。

 

ノルウェーの音楽療法の歩みとは

 

福祉国家ノルウェーでは、早くから音楽療法の関心が高まり始め、1972年、ノルウェー音楽療法協会が設立され、1978年には、大学で始めて音楽療法士コースが設置された。アメリカの大学で音楽療法を学び、帰国後、ノルウェーの音楽療法の発展に力を注いできたエヴェン・ルード教授は、現在、世界を代表する音楽療法研究家の一人である。ルード教授にノルウェーでの音楽療法の発展の歩みを聞き出していく。
「ノルウェーでは、独自の優れた特殊教育の伝統があり、そこで学んだ経験や知識を音楽療法の取り組みにも活かしていった。」

 

ノルウェーの音楽療法は障害者のケアから始まった

 

障害者のための音楽療法で、国際的に評価の高いトム・ネス助教授。ネス助教授の授業をのぞいてみる。音楽療法士を目指す学生たちが、即興演奏を体験しながら、音と心の結びつきの大切さについて学んでいる。そして、ネス助教授は実際に、障害者のケアにも音楽療法を取り入れている。ダウン症で自閉症だったイングイルドさん(27才)が、1年間の音楽療法を通して、ピアノを弾き、ネス助教授と楽しく歌うまでになった姿が映し出される。ルード教授は語る。
「障害を持つ子どもにとって、音楽療法は大きな助けとなる。言語能力や社会的技能を高めたり、情緒や表現力の発達を促したり・・・」

 

音楽療法を地域に根付かせるための街作り

 

1980年に入って、ノルウェーでは音楽療法を地域の中に根付かせていこうと、モデル地区を作る計画が持ち上がる。そして、そのモデル地区として、人口約5千人の小さな町グロッペン市サンダーネ地区が選ばれた。グロッペン市では、1982年から5年間、3名の音楽療法士が中心となって、医療や福祉に携わる人々とプロジェクトを組み、音楽療法を通して、障害者を健常者が共に触れ合う街作りが進められていった。
グロッペン市長に音楽療法についての印象を聞いてみる
「特に特殊教育や高齢者対策の中で、音楽療法がうまく取り入れられ、いろいろな成果が出てきている。」

 

モデル地区によって生まれたさまざまな成果!

 

プロジェクト終了後もグロッペン市では、音楽療法士を職員として採用し続けている。そして音楽療法の支援センターと専門の教育機関が誕生した。教育機関で指導しているスティーゲ助教授は、音楽療法を街に根付かせるために活動した中心人物。スティーゲ助教授に、街の人たちに音楽量穂を理解してもらう際の苦労話を聞きだしていく。
スティーゲ助教授の授業は、色々な楽器を使って、即興で心と音楽がどう結びつくかを探っていて、学生たちは、音楽療法を通して人々の心の交流や、さまざまな高齢者の生きがい対策として、音楽療法がとり入れられた姿も描いていく。

 

海外の音楽療法士との交流

 

1991年、第一回北欧音楽療法学会がグロッペン市で開催され、グロッペン市の活動は、海外からも評価を受けるようになった。そして、2001年には、世界の音楽療法士と交流を図るため、インターネットフォーラム「ボイス」を開設。6つの大陸から12人の編集者が参加し、スティーゲ助教授は、海外の音楽療法氏とも交流を図りながら、音楽療法をもっと広めていきたいと考えている。
ネス助教授の授業にも日本の音楽療法士・福田義子先生が招待された。福田先生は、音楽の力を借りて、腹式呼吸を身に付けさせるぜん息音楽療法士。ネス助教授は福田先生が使っているピッチパイプというギター調弦笛を改良した小さな笛に、とても興味を持つ。このようにノルウェーでは、海外の音楽療法士との交流も積極的に行われている。

 

世界へ広がる音楽療法の可能性

 

ネス助教授が結成した健常者と障害者のロックバンドの演奏。このバンドは海外でもコンサートを開き、人々の心をひきつけてきた。楽譜の代わりに色の具合で、みんなのリズムを一つにしている。健常者と障害者が一体となって、歌い、演奏する姿―。
音楽療法士と患者が、音楽を通して、理解しあい、心を通い合わせていくことで、さまざまな効果を引き出していく
音楽で人と人との心の絆を深めていく音楽療法。その可能性は、まだまだ広がっていくことを訴えて終わる。

 

 

制作・著作ぜん息音楽療法研究連合/(株)映学社

 

 


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