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AAC入門 コミュニケーションに困難を抱える人とのコミュニケーションの技法

 

中邑 賢龍 著

 

税込価格

1,650円

 

商品コード

172-015

 

サイズ

A5判 150頁

 

 

AAC入門 2014年改定について

AAC入門をまとめたのは約20年前になります。当時パソコンの登場とともにAACといった考えにも火がつきました。しかしテクノロジー先行で「タイプが打てた」「VOCAで買い物ができた」といった事例に終わり、生活に根付いた実践にまでなかなか至らなかった気がします。
その間にもインターネットが普及し、スマートフォンやタブレット端末を多くの人が活用して生活する時代が訪れました。これはAAC技法の在り方を大きく変えています。電子メールの普及は、TDD(聴覚障害者の人が利用してきた特別な電話装置で、キーボードを介して文字で通話するもの)や電話リレーサービス(オペレーターが介在して文字-音声の変換を行い、通話を補助するサービス)の役割を低下させてきています。また、わざわざ合成音声で会話しなくてもメールで会話できるようになり、ネットでコンサートの予約やショッピングも可能になってきました。音声コミュニケーションの優位性さえ失われつつあります。社会インフラの整備はAAC技法の活躍の機会を減らしているようにも思えます。そのせいか、コミュニケーションを基礎からきちんと考えてみる機会が減っているようです。しかし、まだまだコミュニケーションに困難を抱く人はたくさんいます。
そこで敢えて様々な障害ごとのコミュニケーション技法に焦点をあててAAC入門を書き換えました。最初の部分を除き、ほとんど全面的に書き換えています。テクノロジーはそれに付随する位置づけとしています。
誰もが自分の意志を最大限に周囲に伝えて生きられる社会の現実に本書が活用されれば幸いです。

 

目次
はじめに
 あなたはコミュニケーションできていますか?

1 障害のある人にとってのコミュニケーションとは?
 1-1 自己決定と自立
  1-2 自己決定とコミュニケーション
  1-3 AACとは何か?

2 障害のとらえかた
 2-1 障害のとらえ方で支援は変わる
  2-2 障害から困難へ /
  2-3 障害の受容とAAC

3 コミュニケーションの前提条件
 3-1 相手を受容する姿勢
  3-2 コミュニケーションしやすい環境を整える
 3-3 コミュニケーションには相手と話題が必要
  3-4 非言語コミュニケーション

4 知的障害や認知障害の無い?とのコミュニケーション
 4-1 言語障害
  4-2 言語障害と肢体不自由
  4-3 アスペルガー症候群:知的障害のないASD
 4-4 ADHD
  4-5 聴覚障害
  4-6 視覚障害
  4-7 盲ろう

5 知的障害や認知障害のある人とのコミュニケーション
 5-1 軽度知的障害
  5-2 重度知的障害
  5-3自閉症:知的障害のあるASD
  5-4 重度重複障害

6 コミュニケーションエイド
 6-1 コミュニケーションの基礎をつくるエイド シンプルテクノロジーシステム
 6-2 VOCA(Voice Output Communication Aid)
  6-3 コミュニケーション効率化の技術
 6-4 コミュニケーションエイドのアクセシビリティ
  6-5 残存機能を引き出すスイッチ・センサー
 6-6 ハイテクコミュニケーションエイドの限界

7 これからのAAC
 7-1 コミュニケーションが変化する時代
  7-2 ハイブリディアンの時代
  7-3 多様なコミュニケーションの時代

8 引用文献

おわりに

 

 


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